金継ぎ修理

金継ぎとは、割れたり欠けたりした器や皿などを天然漆(ウルシノキから採れる樹液)
で修理する技術のことです。
お持ちの壊れた器に新しい命を吹き込む400年の歴史がある修理方法です。
破損して使えなくなった大切な器を金継ぎ修理してお客様のお手元にお届けするサービスを行なっております


2023年3月末で一旦受注停止いたしました。再開時は、InstagramかHPにてお知らせいたします。

修理対象

陶器、磁器で厚みが薄すぎないもの。(ガラス製品、合成接着剤で仮留めされているものや破損がひどいものは対応できかねます。)



仕上げ方と料金

金継ぎ修理は破損状態、欠損部分の面積、仕上げの粉の種類などによって変動致します。仕上げ方を組み合わせて(例:ベースを漆塗り仕上げ+模様を金消粉で表現)制作も可能です。参考価格は以下です。

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金丸粉仕上げ

粒の大きい金を蒔いて仕上げる方法です。

オススメ度 ★★★★★                  耐久性   ★★★★☆                  経年変化  ★☆☆☆☆                  価格    ★★★★★

金の粒子が大きいので、摩耗に強く、経年変化で変色も少ないです。純金のため価格が高くなりますが、長く使用、鑑賞に耐えられる素材です。

< 参考価格 > ひび(にゅう) 5,500円〜 /欠け 7,700円〜 / 割れ 8,800円



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銀丸粉仕上げ

粒の大きい銀を蒔いて仕上げる方法です。

オススメ度 ★★★☆☆                  耐久性   ★★★★☆                  経年変化  ★★★★★                  価格    ★★★☆☆

銀の粒子が大きいので、比較的摩耗に強いです。経年変化で変色が大きく、完成後だんだん黒く変色していきます。風合いの変化を楽しみたい方にオススメです。

< 参考価格 >  ひび(にゅう)4,350円〜 / 欠け  5,450円〜 / 割れ  6,550円

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金消粉仕上げ

金消粉(金箔を粉末にしたもの)を蒔いて仕上げる方法です。

オススメ度 ★★★☆☆                  耐久性   ★★☆☆☆                  経年変化  ★☆☆☆☆                  価格    ★★★★☆

金の層が薄く摩耗に弱いですが、丸粉より金の量を少なくできるので安価です。経年変化での変色は小さく、丁寧に扱えば長く金の風合いを楽しむことができます。

< 参考価格 > ひび(にゅう) 5,500円〜 /  欠け  7,700円〜 / 割れ  8,800円

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銀消粉仕上げ

銀消粉(銀箔を粉末にしたもの)を蒔いて仕上げる方法です。

オススメ度 ★★★☆☆                  耐久性   ★★☆☆☆                  経年変化  ★★★★☆                  価格    ★★☆☆☆

銀の層が薄く摩耗に弱いですが、丸粉より銀の量を少なくできるので安価です。経年変化での変色は多少ありますが、銀丸粉よりは小さく、少しずつ茶色に変色していきます。赤や茶系の器ですとだんだん馴染んでいきます。

< 参考価格 >  ひび(にゅう) 3,850円〜 / 欠け  4,950円〜 /割れ  6,050円

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錫粉仕上げ

錫粉を蒔いて仕上げる方法です。

オススメ度 ★★★★★                  耐久性   ★★★★★                  経年変化  ★★☆☆☆                  価格    ★★☆☆☆

酒器でも使われる錫粉を使用。粒子が大きいので摩擦に強く安価です。銀色に仕上げたいが、黒く変色するのは避けたい場合にもオススメです。銀丸粉より粒子が大きいので、ざらっとした風合いになります。陶器の肌が荒い器にもよく合います。

< 参考価格 > ひび(にゅう) 2,750円〜 / 欠け  3,850円〜/割れ  4,950円

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漆塗り仕上げ

漆を塗り重ねて仕上げる方法です。

オススメ度 ★★★★★                  耐久性   ★★★★★                  経年変化  ★★☆☆☆                  価格    ★☆☆☆☆

金属粉を蒔かず漆を見せる仕上げ方です。耐久性が高く、色漆を使うことで、器の柄に合わせて馴染ませることもできます。貴金属の粉を使わないため、価格も安価です。漆独特の艶や質感を楽しめる通好みの継ぎ方です。

< 参考価格 > ひび(にゅう) 2,200円〜 / 欠け  3,300円〜 / 割れ  4,400円

作例

依頼品の制作例です。価格はお見積りでお伝えします。

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にゅうを生かして蔦柄にアレンジしたもの。(漆塗り仕上げ)

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金丸粉をベースにし、金消粉で柄を描いたもの。(金丸粉×金消粉仕上げ)

修理の流れ

ご相談から完成までの大まかな流れは以下となります。

1.お問合せフォームやお電話でお申し込み。

2.ヒアリングにて状態の確認いたします。

メールでのやり取りが可能な方→破損した器の画像をお送りください。

お電話のみの対応可能な方→現物確認での対応となります。

3.現物確認(当方まで修理品をお送りいただくか、直接お持ち込み)送料はお客様ご負担となります。ご了承ください。お持ち込みの場合は、要予約教室も行っているため、予約なしの来店は対応できかねます)

4.状態のご説明、今回対応可能な修理方法と最終お見積りのご提示、その他ご説明。

5.修理方法をお選びいただき、作業開始。

尚、天然の漆を使用しているため修復に数ヶ月かかりますことをご了承ください。教室と修理対応を一人で行っていますので、お時間を頂戴しております。お急ぎの方は、修理専門の金継ぎ工房をオススメいたします。

5.完成後、お支払いのご案内。入金確認後、お渡し。